Brand Insight スポーツ協賛 効果測定サービス
← コラム一覧

2026-07-16

クラブの社会的価値をSROIで示す|ホームタウン活動の測り方

クラブが取り組むホームタウン活動や育成、地域連携は、財務諸表には出てこないものの、確かに地域社会に価値をもたらしています。この価値を「投資に見合っているか」という数字で示す手法がSROI(社会的投資収益率)です。SROIの基本的な定義・7原則・4つの調整については「SROI(社会的投資収益率)とは」で解説していますので、この記事ではクラブの地域貢献にどう当てはめるかに絞って整理します。

なぜSROIがクラブの地域貢献に向いているのか

クラブのホームタウン活動や育成は、チケット収入やスポンサー収入のような財務的なリターンには直結しません。しかし、自治体からの支援やスポンサーの協賛判断には「地域にどんな価値をもたらしているか」を説明できるかどうかが影響します。SROIは、こうした財務諸表に載らない価値を貨幣換算し、比率という共通言語で示せる点で、クラブの地域貢献と相性がよい手法です。

クラブの地域貢献で価値が生まれる領域

ホームタウン活動

地域でのスポーツ教室、防災・福祉との連携イベント、地域の祭事への参加など、地域住民との接点を作る活動です。参加者の健康増進やコミュニティのつながりといった価値が生まれます。

育成

ジュニア世代への指導、進路支援、地域の学校との連携など、次世代の育成に関わる活動です。競技力向上だけでなく、教育的な価値や地域の子どもたちの機会創出という側面があります。

地域連携

自治体や地元企業との協働プロジェクト、観光・産業振興への参画など、クラブを核にした地域全体への波及効果を生む活動です。

クラブ文脈でのステークホルダー設定

SROIの算定では「誰にとっての価値か」というステークホルダーの設定が起点になります。クラブの場合、参加した地域住民、連携する自治体、協賛するスポンサー、応援するファンなど、複数のステークホルダーが関わります。誰の視点で価値を測るかによって、着目すべき変化や成果指標も変わってくるため、算定を始める前にステークホルダーを明確にしておく必要があります。

算定するうえでの注意点

  • 4つの調整はクラブの活動でも必要:デッドウェイト・アトリビューション・ディスプレイスメント・ドロップオフといった調整(詳細は「SROI(社会的投資収益率)とは」で解説)は、クラブの地域貢献活動でも同様に必要です。「クラブが関わったからこそ生まれた変化」を過大評価しないための仕組みとして機能します。
  • すべての活動を一度に測ろうとしない:ホームタウン活動・育成・地域連携すべてを一度にSROI化しようとすると、対象範囲が広がりすぎて算定の妥当性が保てなくなります。まずは説明したい活動を絞って始めるのが現実的です。
  • 他クラブと単純比較しない:算定の前提(対象範囲・財務プロキシ・調整内容)が異なれば数字も変わるため、他クラブとの比較よりも「自クラブの文脈での説明材料」として使うことが基本です。

より詳しく知りたい方へ

クラブのホームタウン活動・育成・地域連携が生む社会的価値をどう算定するか、より体系的に押さえておきたい方向けに、Brand Insight では「クラブの地域貢献価値を"数字"で示すSROI活用法」を無料公開しています。自治体・スポンサー・ファンに「説明できる数字」として示す方法を、クラブ向けにまとめた実践ガイドです。下記よりダウンロードいただけます。

まとめ

クラブのホームタウン活動・育成・地域連携が生む価値は、財務諸表には載らないものの、SROIという共通言語で「投資に見合う価値か」を示すことができます。算定にあたっては、クラブ文脈でのステークホルダー設定、4つの調整、対象範囲を絞ることが重要です。SROIの基本的な考え方は「SROI(社会的投資収益率)とは」も合わせてご覧ください。

まずは資料でサービスの詳細をご確認ください

3分でわかるサービス資料をご用意しています